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2006.11.23

塩野さんの講演の様子

先日も書きましたとおり、電気新聞主催シンポジウムで塩野さんの講演を聴いてきました。

講演タイトルは「省エネルギーより活エネルギーを ~ローマ文明からの考察~」。内容は(著作権の問題もあるので)詳しくは書きませんが、『ローマ 人の物語』に書かれている内容にほとんど沿ったものでした。「敗者同化路線」についての話、とだけ書けば塩野さんの読者ならわかるでしょう。

ただ、講演の最後の方でアメリカのイラク占領政策に触れ、もしローマだったらどうするかという話をしていました。また、ご自身の環境問題についての考えも少し述べておられました。これらは著書などには書かれていない内容だと思います。

「話す内容は一応事前に書いて用意してあったのだが、全然違う内容になってしまった」と苦笑しながらおっしゃっていましたが、どんなことを話すつもりだったのか、ちょっと気になります(^^;

ちなみに講演の始まる前、最前列の関係者席に座っていた車椅子の老人に塩野さんが歩み寄り、「お久しぶりです」などとあいさつしていました。私はその老人の2列後ろに座っていたので、塩野さんを至近距離から観察できました(^^; 宝石をちりばめた耳飾りが印象的でした。

講演の最後、聴講者からの質問を受ける時間があったのですが、塩野さんは「最近“やらせ質問”が問題になっているようですが、この方ならやらせはあ りえないとみなさんわかっていただけるでしょう。平岩さん。」と言って、件の老人を指名しました。このご老人、元・経団連会長の平岩外四さんだったんです ね。

平岩氏の質問は「ポエニ戦争のことを要約して教えてほしい」という無茶なものだったので(^^;、塩野さんはその後も30分くらい話し続けました。その結果予定時間をかなりオーバーしてしまったようで、最後は主催者側からストップがかかっていました(^^;

そのあともう一人、塩野さんの読者と思われる男性からの質問に答えたのですが、最後に、「私が、人間でいうと生まれてから死ぬまでにあたる通史を書 いたのは、ヴェネツィアとローマだけ。それは何故かというと、史料が残っているからなんです。日本の重要な立場にいる人たちも、もっと多くのことを語り、 書き残すべき」というようなことをおっしゃっていました。『ローマ人の物語』全巻を書き終えた直後の言葉だけに印象的です。

塩野さんは40年の作家生活で、これまでに9回しか講演をしていないそうです(今回が10回目?)。塩野さんのお話を生で聴き、じかにお姿を拝見するという貴重な経験ができました。

リンク: MEDITERRANEO 塩野七生の世界 Blog: 電気新聞主催シンポジウムで講演.

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